ミスマルユリカ艦長の今後&アキトの「成長」??


公開当初、続編希望という人が多く、またその後も、もしかしたらもしかするかも知れないので、ちょっとだけ真剣にミスマルユリカ艦長の今度を考えてみたいと思います。


1 生還

 死んだと思っていた娘が生きていたんですから、その間何があったのかを問わず、父親としては喜ぶでしょう。そして、たぶん、「逃げて行った」アキトをなじるかもしれません。ふたたび父娘喧嘩です。

 そして、他のクルー、特にホシノルリから今までの事情を聞いて、愕然とし、自己同一性を保てなくなるくらいの衝撃が襲うはずです。アキトの身体のこと……自分のことなど、おそらくお構いなしだと思います。あとで自分が全裸だったって言われても、「私の貞操がぁ〜。アキトぉ〜」って感じで、それで終わってしまうかも。ある意味ユリカらしいといえばらしい(笑)

2 追跡!まってね、アキト(はぁと)

 となれば、すぐさま天河アキトを追跡です。彼をを探すため、再びナデシコ(この際aでもbでもcでもいいや)に乗り込んで、「ぶい」。いざ出航(笑)。

 とはいえ、そんな私的な目的で戦艦を動かすわけには行かないので、名目は何かつけるかと思います。たとえば、火星の後継者の残党の討伐とか。また、テレビ的には、「海賊」だとか現れて、その首領が実はアキトだったため、ここでアキト対ユリカとなるという、劇場版のシナリオの中で破棄されたプロットの復活もありだと思います。

3 アキトがためらう理由

 もちろん自分から去ったわけですから、それなりにアキトには理由があるはず。一番考えられるのは、今の自分をユリカに見せたくない、というものでしょうか。感覚が失われ、すべての感情を復讐のため棄ててしまった自分が、いまさらユリカの前に姿をさらすわけにはいかない、ということです。

 つまり、ユリカのために、自分は姿を消したのだ、という、一見正当な理由が彼にはあるはずです。

4 アキトの「成長」??

 しかし、基本的にそのような理屈は、昔の艦長の前では簡単に粉砕されるはずです。昔の艦長なら、ね。

ところが、ここで重大な問題があります。それは「成長」というキーワードです。

 劇場版のパンフで語られたのはユリカとアキトの「成長」というものでした。ですから、成長したであろうユリカが、そうやすやすと以前のような、犯罪的な明るさでいられるはずがない、ということも考えられます。となれば、彼女の中で深刻な葛藤が生まれるはず……。

 けれどもですね、そういうのを成長って言うんでしょうか?

「アキトは私の王子様」というセリフは実に利己的な感じがします。容姿端麗で無邪気でなければ蹴られるようなセリフです。しかし、「私の王子様」と言われて「そうだよ、僕は君の王子様さ」っていう人が相手だったら、それはそれでいいことだと思うんです。つまり、この意味での「「成長する」ということは、生きていく上では重要なことではありますが、愛しあっている二人にはそういう意味での「成長」が不可欠なのか、それが疑問なんです。

(10/24追加)
この点のことを端的に知り合いが述べてました。「別に中村玉緒のようなおばあさんになったっていいと思うの」

それに、劇場版のアキト、本当に成長しているんでしょうか?ミナトさんに墓場でぶたれたことを考えると、実はそれほど成長してないのかも知れません。単に「変わった」だけで。

5 やっと始まる新婚生活。でも、こぶつき(笑)

 ま、なにはともあれ、アキトを連れ帰った(としておきます)艦長。もともと好き合っている同士ですから、あとは時間が解決してくれるでしょう。あとは身体を元に戻さないといけないですね。まあ、脳障害はまず言語からくるそうですし、その点でアキトは普通にしゃべっていましたから、案外回復は早いと思います。問題は、赤ちゃん作れるかどうかですが……無粋なんでこの話題はここでやめましょう(笑)

 さて、さすがに修羅場をくぐってしまったアキトだから、前のように優柔不断な性格ではなさそうです。でも、たぶん、我らが艦長は、きっと「アキト、なんか恐いけど、すごく頼もしいよ(はぁと)」となるはずです。きっと彼女の父親もふたたび見直すでしょう。

 ただ、ラピス=ラズリが一緒にくるはずです。そうなると、いちゃいちゃばかりもしていられない。まして、セリフが強力「私はアキトの目、アキトの耳……」こうなるとうかうかしていられませんよ、艦長。でも、ルリともうまく生活できたし、きっとうまくいきますよ、うん。

6 やっとつかんだ幸せ……

てな感じで、一番幸せなコースを選んだシミュレートをやってみました。

ただ、幸せオチだと「お話」にならないんですよね(^^;; 困った。でも、幸せになれない、という結末についてはそれぞれが考えてください。私は逃げます(笑)。


でも、利権のために両親が殺され、ゲキガンガーというアイデンティティも失い、愛するユリカを一時的にしろ失い、自らも惨い目に遭うという数奇な運命をたどるテンカワアキト、彼に祝福を与えたい、と思うのは私だけでしょうか?


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